-だから僕は部屋をやめない-
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Prologue #02 -7/22/nighttime-
「俺、高校が男子校だったんよねー」



酒が入ると誠榛はいろいろ喋ってくれた。
ちょっと火照った頬が・・・可愛い・・・。



「んで大学は工学部だろー、女の子に免疫とかないんよー」



飲み会に男3人寄れば女の話題とはよく言ったもので、
もっぱらの話題は合コンだとか好きなタイプだとかそんなん。

でも何だか微妙に雰囲気が違う。

どうやら誠榛は女の子とはあまり縁のない生活を送ってきたようだ。





ざわ・・・ざわ・・・・
 
 
 
 
 
「でも男子校だったらさー、ちょっと可愛い系の
男の子とかやっぱ好かれちゃたりとか?w」



冗談交じりにカマをかける俺。
ちょ、ちょっと直球すぎたかな・・・?



「いやまじ、それあるねんてw」



「え、まじで?wあるんやw」




(あ、あ、あ、やっぱあるんやーー!!)




こ、これは結構いけるんちゃうか!?ってかやっぱそうなんや。
で、誠榛的にそれはどうなんやろうなぁ、すごく気になるなぁ。

ここまで来たら俺も本気になっていいのかなぁ・・・。
でも誠榛はただそういう事実を喋ってるだけなワケで・・・。

あぁぁ、ダメだ。がぜん気になって来ちゃったよぉ

よーし、こうなったネゴシエイトだかオキシライドだかの
あらゆる手段を駆使してでも絶対に聞き出してやるんだからっ!

でもまだこちらの真意を悟られるワケには行かない、
あくまでも男同士の話題の中で一つの好奇心を装いつつ・・・





だが、計らずも爆弾はあちら側から投下された。





「でも俺も実際、女装したらけっこういけてんねんで?w」





えええええー!!

こ、これは思いがけない展開!!
女装!?女装するの?誠榛が!?ええ?
そりゃ可愛いから・・・アリだけど・・・っ

だから余計に説得力と現実味をおびて聞こえてくる。
あぁダメだ!もう頭の中が沸騰しそうだっ!!





「まじで!?wじゃあセーラー服とか着て見せてよww」





もう打算なんていらない。

君がいて、僕がいる。
ただ、それだけでいい。





「ば、え、おまwwそんなん持ってないやんwww」





そう言いながらも照れてるキミの真意は?





ここで僕にその話をする意図はナニ?
2人だけでキャッチボールをしてくれるのはナゼ?

毎週末、欠かさずメールをくれるのはナゼ?





ボクは何度も自分に言い聞かせる。

トモダチとキャッチボールをするのは普通のこと。
トモダチとお酒を飲んで笑いあうのは普通のこと。

誰とでもする、普通のこと。
どこにでもある、普通のこと。





070808002.jpg

2人の時間は、トモダチの時間――――――





勘違いしてるのは、僕だけ。





誠榛が言った。





「そうだ、海へ行こう」





「来週は俺おらへんけど、
夏休み中にはきっと行こう」





「う、うん!じゃあ僕下見しとくよっ!!
一緒に海に行こう!きっとだからねっ!」





今年、2人は海へ行く。





僕の周りの沢山の歯車が、
噛み合い、回り始めるのを感じる。





もうすぐ、フツウがフツウじゃなくなる。
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